高速道路の料金所で活躍する「ETCカード」。車載器に挿し込んでおけば、車が料金所に近づくだけでバーが自動で開く──
便利ですが、「これってどういう仕組みなの?」と感じたことはありませんか?
今回は、ETC(Electronic Toll Collection)の仕組み、安全性、そして「なぜゲートが開くのか」を、わかりやすく解説します。
ETCの基本構造:3つの要素で動いている
ETCが機能するためには、以下の3つの要素が連携しています。
- ETCカード(ICチップ付きのクレジットカード)
- 車載器(車に設置)
- 料金所に設置されたアンテナ(路側機)
この3つが通信を行い、通過の許可と料金の引き落とし処理がされるのです。
なぜ差すだけでゲートが開くのか?【技術のポイント】
① 無線通信(DSRC)でやり取り
ETC車載器と料金所のアンテナは、**DSRC(専用狭域通信)**という無線通信技術で通信しています。
車がETCゲートに接近すると、0.1秒以下の速度で以下のやり取りが行われます:
- 車載器 → カード情報、車両情報を送信
- 路側機 → 通過許可を判定
- 路側機 → 車載器に「OK」を返し、バーが開く
② GPSやインターネットは不要
実はETCにはGPSや携帯回線は使われていません。
あくまで「近距離通信」で完結しており、これによりスピーディで安定した動作が可能になっています。
ETCカードの情報はどう管理されている?
ETCカードは、見た目は普通のクレジットカードですが、内部にICチップがあり:
- クレジットカード会社
- 車両番号との紐付け(任意)
といった情報が暗号化されて記録されています。
通信時にはこれらが安全に読み取られ、「支払い可能」と判断されることでゲートが開くのです。
ETCって安全なの?
ETCは非常に厳しい安全基準のもと設計されており、次のような仕組みで安全性を担保しています:
- 通信は暗号化されており、第三者に傍受されない
- 車載器とカードの組み合わせで、なりすましが困難
- 万が一不正使用があっても、カード会社による補償対象
ETCの注意点
- カードの有効期限が切れているとゲートは開かない
- 差し込み忘れにも注意(音声で警告されますが)
- カードは抜いたままにせず、盗難対策としても携帯が安全
まとめ
「差すだけでゲートが開く」ETCの仕組みは、
近距離無線通信(DSRC)とICチップによる認証という最新技術によるもの。
見た目のシンプルさとは裏腹に、非常に高性能で安全な仕組みが組み込まれているのです。
何気なく使っていたETCも、仕組みを知るとちょっと面白く感じませんか?