子どものころから「ガムは絶対に飲んじゃダメ!」と注意された経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
「7年間お腹の中に残る」「消化できないから危ない」など、いろんな話を聞きますが──本当のところはどうなのでしょうか。
この記事では、医学的根拠・ガムの成分・実際に起こりうるリスクについて、正しく解説します。
結論:基本的には、すぐに体外へ出ていく
まず結論から言うと、ガムを1~2個飲み込んでも、健康に大きな影響はありません。
ガムの主成分であるガムベース(天然または合成樹脂)は、確かに人間の消化酵素では分解できませんが、それは「消化されずにそのまま排出される」というだけの話です。
つまり、通常の飲食物と同じく便と一緒に排出されるのです。
じゃあ、なぜ「飲むな」と言われるの?
理由は主に次の2つです。
1. 消化器系に詰まるリスクがあるから
ガム1個だけなら問題ないのですが、大量にガムを飲んだり、他の異物(硬貨、プラスチック片など)と一緒に飲み込んだ場合、腸閉塞などを起こす可能性があります。
実際に、アメリカ小児科学会(AAP)などでは「小さな子どもが頻繁にガムを飲み込むと腸閉塞のリスクがある」と警告しています。
2. 誤嚥(ごえん)による窒息の可能性があるから
特に高齢者や子どもは、ガムを飲み込む際に誤って気管に入る(誤嚥)ことで、窒息や肺炎の原因になることも。
これが「なるべく噛んだら捨てるべき」と言われる理由の一つです。
「7年間お腹に残る」はウソ?
はい、都市伝説です。
ガムに限らず、食べ物が7年間も体内に残ることは通常ありえません。
消化できないものは、消化管を通過して数日以内に排泄されます。
ガムを飲み込んだときの対処法
- 1~2個であれば問題なし。無理に吐き出さない。
- 異物と一緒に飲んだ/子どもが大量に飲んだ場合は医師へ相談。
- 呼吸が苦しそう、咳き込んでいる場合は誤嚥の可能性があるので119番も視野に。
まとめ
「ガムは飲んじゃダメ!」と言われるのは、迷信ではなく、窒息や腸閉塞といったリスクを避けるためでした。
ただし、1~2個を飲み込んでも基本的には大きな問題はありません。
ガムを食べるときは、「噛んだら包んで捨てる」ことを習慣にしておくのが安心ですね。