食品パッケージに必ず書いてある「賞味期限」と「消費期限」。
なんとなく気にしているけど、この2つの違いを正しく説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか?
この記事では、賞味期限と消費期限の明確な違い・誤解しやすいポイント・実際にどう判断すべきかを解説します。
そもそも「期限表示」は義務なの?
はい。日本では食品表示法により、加工食品には期限表示が義務づけられています。
具体的には、以下のように定められています:
- 賞味期限(Best Before):
→ おいしく食べられる期限。過ぎてもすぐには食べられなくなるわけではない。 - 消費期限(Use By):
→ 安全に食べられる期限。これを過ぎた食品は食べない方がいい。
決定的な違いは「腐りやすさ」
項目 | 賞味期限 | 消費期限 |
---|---|---|
意味 | 品質が変わらずに美味しく食べられる期限 | 安全に食べられる期限 |
例 | スナック菓子、レトルト食品、乾麺 | 弁当、サンドイッチ、生菓子 |
目安 | 数週間〜数ヶ月 | 数日程度 |
過ぎたら? | 食べられる場合が多い | 食べない方が安全 |
実は誤解されがち:よくある3つの勘違い
「賞味期限を過ぎたら絶対捨てるべき」は誤り
→ 賞味期限はメーカーが定めた「美味しさの保証期間」。
保存状態が良ければ、期限後も問題なく食べられることが多いです。
「消費期限も少しくらいなら大丈夫」は危険
→ 微生物による食中毒リスクがあるため、基本的には守るべき。
特に夏場は要注意。
「どちらも製造日からカウントしてる」は半分正解
→ 実際には、商品ごとに保存検査を行い、品質の劣化スピードをもとに期限を設定しています。
そのため、製造日からの一律カウントではないのです。
捨てる前に確認!判断のポイント
- 未開封か?
- 保存方法(冷蔵・冷凍・常温)が守られていたか?
- 見た目・におい・味に異常はないか?
たとえば未開封のカップラーメンが賞味期限を1週間過ぎていた場合、保存状態が良ければ問題なく食べられるケースが多いです。
一方で、生クリーム入りのサンドイッチなどは数時間のズレでもリスクがあります。