「災害用の備蓄米って、なんでそんなに古いの?」「直近の新米だけ残しておけばいいのに」──
そんな素朴な疑問を抱いたこと、ありませんか?
実はこれ、**政府の備蓄米が「計画的に古い米も残している」**からなんです。
単なる在庫管理のミスや忘れられた米ではなく、しっかりとした理由があるんです。
備蓄米は「入れ替え制」で管理されている
政府の備蓄米は、常に約100万トンを保つ「常時備蓄方式」という仕組みで管理されています。
この方式では、新しい米が入れば、古い米から順に出されていきます。いわば「回転寿司」みたいな運用です。
たとえば…
- 2020年産 → 2025年に入れ替え
- 2021年産 → 2026年に入れ替え
というふうに、毎年5年前の米を入れ替えるルールで動いています。
つまり、「5年前のコメが残っている」のではなく、計画的に残してあるのです。
新米だけにできない理由3つ
じゃあ「全部新しいコメだけにしとけばいいやん」と思うかもしれませんが、それができない理由がこちら。
1. 一気に新米だけ備蓄すると災害時に困る
備蓄米は災害時にすぐ使える状態が重要。毎年少しずつ入れ替えることで、常に一定量を安定して備えておけます。
2. 米の価格が大荒れになる
仮に100万トンの新米を一度に購入すれば、市場に大混乱が起きてしまいます。
価格の急騰・農家への影響も避けられません。
3. 古くなった米の使い道にも限度がある
古くなった備蓄米は、「学校給食」「福祉施設」「海外援助」などに回されます。
でも、一度に全部出しても消化しきれないんです。
古い備蓄米にも役割がある
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 備蓄安定 | 常に約100万トンの備蓄を保つため |
| 市場安定 | 一度に買わず、価格の乱高下を防ぐ |
| 実用性 | 古い順に活用し、無駄を出さない |
| 配布都合 | 放出米も一度に処理できないため |
備蓄米は、あなたの知らないところで「計画的に古くなっている」
災害時に頼れる存在でありつつ、経済と食の安定を支える“縁の下の力持ち”。
**備蓄米は、わざと古くなっているのではなく、「そういう設計で古くなるようにしている」**というのが正解なんです。